RAMScope GT100/GT110
RAMScopeは、車載系MCUに組込まれているNBD(*1)、AUD、RTD、NEXUSなどのデバッグインターフェースを利用して、内蔵RAM データをリアルタイムに抽出するユニットです。抽出したRAMデータは、PCのメモリ上に直接保存されますので、大容量のデータ収集が可能になり、制御アプリケーションにおける動作解析を容易にします。
モニタリングに使用するデバッグインターフェースは、内蔵DMAや専用バスを使用するため、制御アプリケーションにほとんど負荷を掛けずに、複数アドレスのRAMデータを、リアルタイムに抽出することが出来ます。実行中のシステムの挙動をマイコンを通じて観測し、結果をファイルにロギングすることで、データの分析や稀に発生する不具合などの解析にご利用いただけます。
さらにGT110(*2)では、RAMデータとCANメッセージを同時にモニタ・ロギング可能で、CANバス上の必要なIDデータをRAMデータと同一時間軸でファイル保存(CSV形式)することが可能です。
- *1 NBD (Non Break Debug): 1996年に横河ディジタルコンピュータの提唱したICEインターフェイスの一
部を切り出して標準化したデバッグインターフェイス。主として車載制御系MCUに実装されています。
- *2 GT110の詳細につきましては、お問い合わせください。
特長
- 最大128点/1msの高速サンプリングを実現
- ターゲットとRAMScope本体を、アイソレーションプローブで電気的に絶縁
- 豊富なトリガ機能とグラフィック表示
- プローブなどの交換により多様なMCUに対応
対象マイコン
- ルネサステクノロジ社
- SH7047、SH7055、SH7058、SH7144、SH7145
- M32176、M32186、M32192、M32196
- NECエレクトロニクス社
- V850E/IA1、V850E/PG2
- Freescale Semiconductor社
- MPC5554、MPC5567
基本構成
| 製品名(型名) |
主な機能 |
RAMScope本体
GT100、GT110 |
データ収集制御を行うメインユニット。
MCU毎に、本体内部のFPGAの書替えが必要になります。 |
アイソレーションユニット
+
コントロールソフト |
ターゲットからの信号を電気的に絶縁するユニット。
同時にNBD等のMCU専用信号を、本体で読取り可能な共通入力信号に変換します。
コントロールソフトは、本体を制御するソフトウェアです。
MCU毎に、ユニットの交換が必要になります。コントロールソフトの内容も異なります。 |
| 使用インターフェイス |
対象マイコン |
| GT101H01/CS |
AUD-I/F |
SH7047、SH7055、SH7058、SH7144、SH7145 |
| GT101L01/CS |
RTD-I/F |
M32176、M32186、M32192、M32196 |
| GT101L02/CS |
NBD-I/F |
M32186、M32192、M32196 |
| GT101M01/CS |
NEXUS-I/F |
MPC5554、MPC5567 |
| GT101N01/CS |
NBD-I/F |
V850E/IA1、V850E/PG2 |
仕様概要
| 項目 |
仕様 |
| @推奨OS・ホストコンピュータ |
Windows2000/XP、CPU:Pentium3、1GHz以上、搭載メモリ512MB以上、
HDDに1GB以上の空きがあること。 |
| Aホストインターフェイス |
USB2.0 |
| Bサンプルクロック |
10MHz |
| Cデータ収集 |
a.測定周期 |
例) SH7055 10μs(min) 〜 65535ms(max)
M32176 50μs(min) 〜 65535ms(max)
※1点あたりの測定周期は、MCUにより異なります。 |
| b.測定チャンネル |
最大128点
※最大チャンネル数は、MCUにより異なります。 |
| c.測定データ長 |
Byte/Word/Long Word/Float |
| d.タイムスタンプ |
最小10μs
※測定周期(Ca項)のスペックに連動。 |
| e.イベント検出 |
8点
検出条件は数値比較: = 、> 、< |
| f.トリガ機能 |
・測定開始条件
手動/外部トリガ入力
・測定停止条件
手動/外部トリガ入力/イベントからのdelay指定/測定時間指定
・トリガ出力
パルス出力 1ms〜65535ms Hレベル幅指定
スキャン出力 ターゲットアクセス中にHレベル出力
イベント出力 イベントヒットでHレベル出力 |
| D表示Windowの内容 |
・List Window
シンボル変数・アドレス・モニタデータ(16進/10進/8進/2進)
・Physical Value Window
演算式の設定および物理値表示
・Overlapping Window For List Window
RAM値の複合表示(最大4波形)
・Overlapping Window For Physical Value Window
物理値の複合表示(最大4波形)
・個別波形
RAM値、物理値 |
| Eデータ保存 |
a.プロジェクトファイル |
拡張子mmi、設定環境・画面の保存および再生に使用します。 |
b.測定データ
c.物理値(演算値)
|
PC上のメモリにCSV形式で測定結果を保存(メインメモリ/HDD選択)。
保存量
メインメモリ使用時 128MB
HDD使用時 512MB(サンプル周期10ms以上)
※PCのメモリ拡張によって保存量は異なります。 |
| F外形寸法 |
本体
105(W)×75(D)×30.2(H)mm
プローブ
67(W)×50(D)×19(H)mm
※突起部含まず |
| G動作環境 |
温度:5〜40℃
湿度:20〜80%RH(結露しないこと) |
GT100接続例
GT110接続例
CANape6.5接続例
ベクター社総合測定適合ツールCANape6.5(※)とRAMScopeの接続が可能となりました。
RAMScopeがCANapeのXCPデバイスの一つとして扱われるようになりました。測定ポイントのアドレスやデータ型、サンプル周期などを、CANape上で設定ができます。
CANapeの詳細は、ベクター・ジャパン株式会社にお問い合わせ下さい。
URL:http://www.vector-japan.co.jp/
(※) CANapeは、ECUのマイコンに対する測定適合の他にCAN/LIN/FlexRay等のネットワーク測定、ビデオやマイクの測定、GPSやアナログなどの測定を総合的に行なうことが出来るツールになります。すべての測定を1つのツールで総合的に行ない、時間軸で他の信号との関係を見ることが可能です。
 |
 |
| 【RAMScopeデバイス設定画面】 |
【CANapeの表示画面】 |
「XCPonユーザ定義トランスポートレイヤ設定」でXCPonRamScope.A2Lを指定 |
|